10月12日〜10月23日
神戸港の天気は良好。あまり実感のわかないままこの日を迎えた。
そしてついに中国行きの船に乗り込んだ。中に入ると、そこはもうまるで中国。
もの悲しげな中国語の歌が流れていた。言葉も何も知らない所でやっていけるのだろうか?
神戸ー天津を51時間で結ぶ燕京号。風呂、サウナ、卓球場まである。
2泊3日の船の旅は長くて退屈するかと思っていたけど、同室の日本人と中国人の夫婦に中国語を教えてもらったり、モンゴル人の夫婦と話したり、また子供たちと遊んだり、驚く程早く時間が過ぎていった。
そして少しずつ中国に行く心の準備ができてきた気がする。(映子)
神戸港から中国へ
いよいよ出発
詰めれば21人寝れるところを
8人で使うのでスペースはゆったり
天津港に着いて入国審査を通り、外に出るとすぐに客引きに囲まれた。
フェリーで中国語が話せるおばさんと、Mさんのおかげで無事に北京駅に到着し、宿も決まった。
もう夜の9:00すぎだった。北京の街は雨が降っているし、言葉はわからないし…。
そして、天津駅のトイレの状況を目のあたりにし、不安が募る夜だった。
中国に詳しいMさんにいろんな情報をもらって不安をまぎらわしていた。(妻、映子)
夜の北京駅。緊張の中国入国を果たし北京に到着。人、人、人、とにかく人が多い。
初めて中国のバスと地下鉄に乗った。バスは1元、地下鉄は3元。
どちらも北京市民には欠かせない足となっている。
その、バスと地下鉄を使って今日は、「雍和宮」と「頤和園」に行った。
「雍和宮」は、チベット仏教最大のお寺。緑が多くて良いところだった。
「頤和園」は、皇帝庭園。大きな湖があって、上にのぼって見渡すと気持ちよかった。
きりがかかっているところが中国っぽい感じがした。(映子)
この「雍和宮」には、26mもある1本の木からできている仏像がある。一つの木からできている仏像としては、世界最大
頤和園:この庭園は、お母さんから皇帝へ山を誕生日プレゼントとしてあげた、 その山をもとに造られたものらしい。それにしても中国の庭園は、広いのである
かねてから行きたいと思っていた万里の長城と明十三稜へ行った。
万里の長城は、どこまでもどこまでも果てしなく続いていた。
天気がとてもよくて、遠くの方まで山や湖が見渡せた。(昭浩)
憧れの万里の長城。
長城を歩いていると空に浮かんだレンガ造りの回廊を散歩している気分。
気持ちいい。
帰りに明十三陵行きのバスが見つからず、運良く中国人のツアーに便乗させてもらった。
となりの席に座っていたカップルと筆談でいろいろ話して天安門の前で写真をとった。
お互いの言葉も知らないのにコミュニケーションできてとても楽しかった。(映子)
万里の長城
天安門の前で
夜、京劇を見に行った。
ストーリーは3話あって、最初の2話は、難しくて内容がわかりづらく、
少し退屈していたら3話目にすごいパフォーマンスで、驚かされた。
雑技団なみの技だった。2話まで見て退屈で帰った人かわいそうに。(映子)
京劇
北京といえば誰でも1度は訪れる故宮にいった。
2時間くらいでまわれるかと思っていたけどぜんぜん甘かった。
スケールが大きすぎる。
3時間あるいても全部見られなかった。
その後、故宮の裏にある影山公園の上から故宮を見渡して、あらためてその大きさを感じていた。(映子)
故宮の中にこんな言葉があった。
「春在人心」
(春は人の心の中に在り)
昔の人はいいことをいうなあ
景山公園から見る胡宮が一番Good。
故宮に来ると
映画「ラストエンペラー」
を無性に見たくなる
最近、小泉首相が訪れたという蘆溝橋へ行った。
橋へ行く前に中国人民抗日戦争記念館へ行った。
日本がしてきた残虐な行為の数々にもう言葉がなくなってしまった。
過去に目を背けることなく、心から平和を祈る一日でした。
首相は、この記念館をおとずれたのだろうか?(映子)
蘆溝橋
日中戦争が勃発したところとして有名。
この近くには、昔のままの城壁が残っており、銃撃のあとが残っている。城壁の中は、民家が立ち並んでいる。
天壇公園に行った。
ここは、皇帝が天と話をしたという丘と、位牌の安置場所と豊作をいのるところと、
どれも天に向かって立っているという感じだった。
また、瓦が青いところもきれいだった。
北京の街も今日が最後。
いつも空気が汚くて晴れていてもスモッグのような霧がかかっているこの街ともお別れだと思うと少しさみしい。(映子)
天壇公園にて
北京駅から泰山行きの列車に乗った。
中国初の列車の旅。
朝発で夕方着だけど寝台車で快適だった。
中国人たちは、トランプしたり、ひまわりの種やりんごを食べたりしていた。
私たちは、寝たり、本を読んだり、いろいろ食べたりていた。
泰山駅につくと、また客引きにつきまとわられたけれど、気にせず洛陽行きのチケットを買って、目当てのホテルへタクシーで行った。
泰山は田舎町かと思ったら、結構都会だ。すっかり観光地になっている感じがした。(映子)
泰山へ向かう列車の中
泰山に登った。
聞いていたとおり、下から上までずっと石段で、楽かと思っていたけど、急なところもあって結構つらかった。
泰山の山上のホテル選びにも難攻し、3つくらい見てやっと決めた。
でもエアコンがなくてとても寒くてつらい夜だった。
景色は良く、岩肌の見える山々に松がたくさん並び、また紅葉もきれいだった。(映子)
泰山へ登る道
朝早起きして、泰山山頂で日の出を見た。
ここの御来光は願いをかなえてくれるというので、願い事を3つした。
日の出前に雲がピンク色に染まってきれいだった。
天気は昨日よりももっと良くて、山と空のきれいなコントラストを見ながら下山した。
遠ざかっていく南天門を何度も振り返って見た。
昨日寒さにやられて鼻水とせきが出てきたので。
下山して風邪薬を飲んで寝た。
つらかったけど、楽しかったのでよかった。(映子)
泰山の日の出