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洛陽旅行記・西安旅行記

10月24日〜10月29日

岱廟 10月24日

岱廟(たいびょう)へ行った。

日本人観光客グループがいたので、まぎれて説明を聞いた。

たくさんある石碑(写真)のしたにあるのは、
亀ではなく龍の八番目の子供で、
龍の顔と蛇のしっぽをもっているらしい。

その頭をなでると体の悪いところが治り、
しっぽをなでると悩み事がなくなると言っていたので
両方なでておいた。

岱廟

岱廟:
泰山の麓にある廟で
始皇帝以後ここと泰山で
封禅の儀式を行った

ところが、そのすぐ後、あっきちん(昭浩)の耳に虫が入って、
にっちもさっちもいかなくなった。

綿棒でつついたり、Gショックのバックライトで耳の中に光をあてても出てこない。
もう病院に行くしかないか、と動き始めたそのとき、虫が外にでてきた。
あー良かった。

ここのメインの見所、天_殿は古代三大宮殿(他二つは、北京の故旧、孔子の故郷にある孔廟)の中で最も古いのだ。

中の壁画がぼろぼろで、その古さを感じさせるものだったのでよかった。

岱廟を見終わって、その日の夜、夜行列車に乗って洛陽へ向かった。(映子)

洛陽博物館と名物料理 10月25日

洛陽博物館

洛陽博物館

洛陽は、雨だった。そして寒かった。

朝早く洛陽の駅に着き、駅前のホテルにチェックイン。
午前中はずーっと寝ていた。
ずいぶん体調も良くなった気がする。
洗濯もした。手洗いもなかなか楽しくなってきた。

昼から洛陽博物館に行った。
洛陽の歴史はとても古く、
土器や青銅器などいろんなものが展示されていた。

洛陽博物館の見所の一つ唐三彩は確かにすごかった。
後から色をつけたものかと思ったくらいに色鮮やか。
茶色・緑・白の三色や青い色を使っている、人・馬・らくだの陶器やお皿や燭台などがあった。

唐の時代のものがこんなにきれいに残されているなんて・・・。
遣唐使もこれらを見たのだろうか。

 夜、洛陽名物の水席料理を食べに行った。
これがもう、まずいのなんのって…。

一口食べて、もういらなーい、と思ったけれど、生きていくためには食べなければならない。
辛いし臭いしおいしくないし、ごはんとビールが救いだよ。

地球の歩き方の書いた人(あと、あっきちん=昭浩)は、どんな味覚をしているんだろう?
「名物料理がうまいとは限らない」今日の格言。(映子)

龍門石窟と関林廟 10月26日

龍門石窟

龍門石窟

龍門石窟へ行った。

洞窟が本当にたくさんあった。
その中に仏像がこれまたたくさん彫られていた。
大きいものや小さくていーっぱいあるところ、
そして、顔のないものや手のないもの、様々だった。

メインの大仏の前で日本人のおじさんに写真をとってもらった。
二人で旅行しているという話をしたら、
「幸せなことだね。」
と言われた。

本当にそのとおりだと思った。石窟の前には、川が流れていて、その風景がとてもきれいだった。

昼食後、関林廟を見てまわった。

三国志に出てくる関羽の首が祀られている。
関羽という人のことは、よく知らなかったけれど、赤ら顔で大柄でごっつくて、
重いなたをもっていて、それでいて情に厚い人らしい。
こんな立派な建物で祀られているところをみると人気があるらしい。

洛陽の街は、客引きとか物売りが多い。
どこでも観光地はそうなのかもしれないけど、
いらない、と言っても、しつこく売りこんでくるのがイヤだ。
むこうは生活がかかっているのかもしれないけれど、
こっちだって生活かかってるし、いらないものはいらないし、行きたくないところは行くつもりもない。

需要と供給の関係がうまくいってないのかな?(映子)

白馬寺 10月27日

白馬寺

白馬寺

体調がまだ思わしくない。
午前中ゆっくりして、
昼から洛陽の少しはずれにある白馬寺へ行った。

白馬寺は、68年(中国最古の仏教寺院)につくられたものらしいけど、わりと新しくなっている所が多かった。
でもきっとところどころに昔の面影が残っているのだろう。
そして、その時の西域から経典を白馬に積んできた4人の気持ちは、そのまま残って、後の人々に伝えられていってこんなに立派なお寺になったんだと思う。

 中国の女の人は編み物をしている人が多い。
みんないたるところで編み物をしている。
バスの中で、店番しながら、家の前で、
何もそんなところで編まなくても…。
今日は歩きながら編み物をしている人を見た。

今日はいよいよ中国での初寝台バスだ。
昨日、バスステーションのインフォメーションのお姉さんのがんばりでやっととれた洛陽から西安に向かうチケットを手にバス停に向かった。

西安行きのバスの中に入ると
真ん中通路で両側が2段ベッドになっていて、
ひとつのベッドに二人ずつ寝るらしい。
狭いし、暗いし、きたないし、どうなることやら・・・づづく(映子)

西安到着 10月28日

西安の西門

西安の西門

昨日私は中国のトイレを完全にとは言わないまでも、かなり制覇したと言ってよいのではないだろうか?

まず、バスの待合所のトイレ。
5角(0.5元=7.5円)払って入ると中は薄暗い。
そして…でたー!しきりだけで下に溝があるトイレだ。
噂には聞いていたけど、こんなところで5角も払って出会うなんて。
でも不思議とすんなりと受け入れられた自分がこわい。

バスに乗って1時間程したら、またトイレに行きたくなってきた。
絶対これだけ乗っていれば誰かがトイレに行きたくなるはずだと思って待っていたら、やっぱり、バスは止まってドアが開いた。

外は何もない。草木が茂る野原だ。
おばさんがバスから出て行って座っている。
私も行かなければ!迷わず飛び出した・・・。

人間ってこわい。いざとなれば何でもできる。
そして中国もすごい。
どこでもトイレだ。
そんなこんなで無事西安に着いた。
体調も良くなっている感じだ。

 西安について、まず鐘楼と西門に行った。
シルクロードの出発点西安の西門から西安の街を見わたして、幸せな気分になった。
いろんな人たちがこの西安の西門からシルクロードを通って西を目指したように、私達も旅を続けるのだ。

でも西安の西門は日本語表記が多く、すっかり日本人向けに観光地化されていて、中では「スカーフ5枚で1万円」と言っているおねえさんがいるのは、何だか悲しい気がした。(映子)

兵馬俑と始皇帝陵 10月29日

兵馬俑と秦の始皇帝陵に行った。

兵馬俑は写真で見るのとぜんぜん迫力が違う。
やっぱり本物は規模も1個1個の兵隊や馬たちも
大きさが違っていた。

木でできていた部分は腐ってなくなってしまっていて、
戦車や人々が手に持っている武器などはなかった。
そして、本当にみんな違う顔や髪型だった。

秦始皇帝陵は丘になっていて、一面ざくろ畑だった。
お墓の上を上っていき、
景色を眺め、
またそこで食べるざくろを食べている人たちをみていると
何だか不思議な気がした。

ここは、お墓として、
世界遺産として
大切にされているのだろうか?
しかも地下宮殿も見れるわけでもないのに
入場料(1人26元=390円)が高過ぎる。

最近中華料理にも飽きてきた。
油っこいし、辛いし、かといって毎日肉まんもつらい。
大好きなワンタンにも西の方に来るとあまりお目にかかれない。
何を食べればいいのだろう?

メニューは漢字ばっかりだし、選ぶのも面倒くさい。
中国は、やっぱり近くて遠い国だと実感する。
場所的には近いけど、言葉も文化も食べるものも考え方も感じ方もあまりにも日本人と違いすぎる。

あー日本食が恋しい。
そして、おやじよ、バスの窓からたんを吐かないでー。
(あと、バスの床にも!)(映子)

兵馬俑

兵馬俑

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